
OXO(オクソー)は、常にユニバーサルデザインを意識した商品を開発しているホームウェアメーカーです。徹底して「使いやすさ」にこだわり開発された商品は、誰にでも使いやすく、そこから生まれる、親しみのある美しいデザインも魅力です。
『OXO(オクソー)』って、どういう意味?
上下どちらからでも、横書きでも縦書きでも、どの角度からも「OXO」と読める。創始者サム・ファーバーが命名した、ユニバーサルの哲学を形にした社名です。
公式な読み方は「オクソー(Ox-Oh)」。言葉の意味は無いそうです。
OXO(オクソー)が目指す、ユニバーサルデザイン
「できるだけ多くの人にとって使いやすい製品をつくりたい」
1990年、OXOはそんなユニバーサルデザインの理念の元で創業しました。
OXOの考えるユニバーサルデザインを意識した製品とは、男女を問わず、お年寄りから子供まで、また左利きでも右利きでも、さらには身体が多少不自由な方にも、できるだけ簡単に使っていただけるような製品のこと。
100%すべての人にフィットする製品を作ることは難しいけれど、考えられる多くの人のニーズを熟慮して開発することで、結果的に多くの人が快適に使える製品が出来上がる。そんな製品開発を目指しています。
例えば「ポップコンテナ」や「サラダスピナー」は、片手で、軽い力で簡単に操作ができ、機能性も抜群。また「アングルドメジャーカップ」は上から目盛りが読めるので、いちいち腰をかがめたり持ち上げなくて済む、優れものです。
そしてこれらOXOのキッチンツールすべてに使われているのが、黒いゴム製のグリップ。滑りにくく余分な力を吸収するから、手が小さな人にも、握力が弱い人にも、手が濡れていても、しっかりと握れます。
この、様々なシチュエーションにも配慮されたデザインが、OXO製品の大きな特長なのです。
OXOでは、片方だけ落ちている手袋を見つけたらそれを拾ってニューヨーク本社に持ち帰り、会社の一番目立つ場所にディスプレイするようにしています。
それは大きな手、小さな手、男性の手、女性の手、お年を召した方の手…。さまざまな手に合った製品を作るという私たちの使命を忘れないためです。
様々な手に合った製品作りを目指すOXO(オクソー)。
ニューヨーク本社にディスプレイされた手袋。
妻への愛情からうまれたOXO(オクソー)
OXOの創業者、サム・ファーバーが妻のベッツィと南仏でバケーションを楽しんでいたある日、ランチのおもてなしにタルトを焼こうと、妻のべッツィはりんごの皮をむいていました。そのときサムは、軽い関節炎を煩う彼女が、その作業にとても苦労しているのに気がついたのです。
妻の痛々しい姿が忘れられなかった彼は、長年の友人であるダビン・ストゥエルと共に、すぐさま発泡スチロールや木の模型など100以上の試作品を作りました。
当時発売されていたピーラーのハンドルが握りにくかったことに着目し、あらゆる工具や家庭用品などを研究。自然と握りたくなるようなハンドルを目指し、左利きの人、右利きの人、関節炎を患っている人、手の小さい人、指が不自由な人、近所の人たち皆に試作ハンドルを握ってもらいました。
また刃の部分も、果物や野菜の角度に合わせて自然と動くようにすることで、手に負担をかけずにスムーズ皮をむくことを可能にしたのです。
このようにしてタテ型ピーラーは、より多くの人にとって使いやすいというユニバーサルデザインの理念を実現した製品として、 OXOキッチンツールの第一弾として発表されたのです。
OXO創業者サム・ファーバーと妻のベッツィ
ハンドル試作品の数々
OXO(オクソー)について。
- 社名
- OXO International, Inc.(オクソー)
- 創立
- 1990年
- 創始者
- サム・ファーバー
- 商品カテゴリ
- キッチン用品、ホームクリーニング用品、収納用品、ベビー&キッズ用品、ワイン・バー用品など
- 展開ブランド
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OXOを代表するブランド。太くて握りやすいグリップが特徴です。
美しく丈夫な、ステンレス素材でできたシリーズ。
ユニバーサルデザインの理念が生んだ、ベビー用品ブランド。